先日お茶の先生からお懐紙を頂きました。その際に熨斗紙に「松の葉(まつのは)」と書いてありました。恥ずかしながら「松の葉」を知らなかったので、調べてみました。
「松の葉」とはどういう時に使われるものでしょうか。また、その意味について書きたいと思います。
「松の葉」とは、ちょっとしたものを贈る場合に使われます。
のし紙に「松の葉」よりもよく見かける、「寸志(すんし)」とどこが違うのでしょうか?
寸志も「ちょっとした気持ち」を表していますが、目上の人から目下の人に贈る際に使われます。変わって、「松の葉」は目上の人にも目下の人にも使えます。
なぜ「松の葉」なのでしょうか?
それは、贈り物の小ささを表す時に、葉の中で一番細い(面積の少ない)為です。
細い松の葉につつまれるほど小さな、わずかなもの
もしくは、
細い松の葉に隠れるほどのもの。それほど小さいという意味。
私はこの「松の葉に隠れるほどの小ささ」というのが気に入りました。隠れるほどって、1mm以下くらい(笑)。松の葉のサイズなら多くの人が「その面積の小ささ」を知っていますよね。なので、この説明を聞いたら、「ああ、そうか〜」と納得ができるのがいいなと思います。
便利ですが、使う時は相手により「心ばかり」
ちょっとしたお礼の意味で、汎用性の高い「松の葉」ですが、使う時には気をつけたいと思うことがありました。
私はお茶の先生から頂いたので、「松の葉」って深い意味があるのかな?なんだろう?と積極的に調べ、意味を知られて嬉しかったです。しかし、「松の葉」の意味に興味のなさそうな方へ、この熨斗紙をつけた贈り物をしても、喜ばれないかもしれません。
なので、贈る側も、相手を見て「この言葉で喜んでくれそうか、それとも別がいいのか」を検討する必要があります。「松の葉」に興味がなさそうな方には、「心ばかり」など日常的に使う感謝の言葉を使いたいと思います。
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