こどものおもちゃの整理をしていて気がついたことがあります。安い値段のものは、すぐ使えなくなってしまうこと。おもちゃは遊ぶ年齢が決まっています。小さい時は、半年くらいで成長して興味を示さなくなります。小さい時のおもちゃは取っておいてもしょうがないので、捨てたり、あげたり、売ったりします。しかし、あまり安価なものは、あげたり売ったりできないので、結局捨てることになります。おもちゃは必要なので「買わない」ことはできませんでした。こんなにすぐ捨てていいのか、と罪悪感がありました。
必要なものは購入するけど、物はあまり捨てたくない。そういうときに思い出したのが、座布団と着物のお直しの話です。色々な物が、この座布団と着物のように、お直ししてまた使えるようになったら、「物を捨てる罪悪感」がきっと少なくなります。
お直し、再生前提の座布団と着物
私のお茶の先生が話していましたが、昔は、座布団が潰れてきたら、中のわたを打ち直して、新しく入れる袋を縫い、つかっていた。と聞いて、捨てない生活だったんだな、と思いました。
いまの高齢者の方々は、直して使う技術を教えてもらっていて、物の方も、お直し、再生されること前提につくられていると思います。
着物も、お直し、再生を前提に作られていますね。以前、浴衣を反物から作った時に、「手縫いか、ミシン縫いか」を選びました。手縫いのほうが時間と手間がかかるので、仕立てる値段が高く、ミシンは値段が安かったです。浴衣は、綿なのでそのまま手洗いをしていますが、それが正絹の着物だったらどうでしょうか? ミシン縫いでは、「洗い張り」と「染め直し」のため、縫い目を解いて反物にしづらくなります。
洗い張り:着物の洗濯方法
染め直し:リサイクル方法
着物を反物に戻して、洗い張りと染め直し
洗い張りとは、着物を一旦ほどいて一枚の布にしてから洗って、器具に取り付けて反物を張って乾かします。
染め直しとは、着物を解いて、染め直し、新しい着物にも作り変えることができます。
この2つの方法は、まず着物の縫い目を解いて反物にする必要があります。その場合、手縫いだと糸が解きやすいです。かわって、ミシンの縫い目はがっちりしていて丈夫です。なので、解く場合には、布を痛めてしまう場合があります。私は浴衣だったので、反物に戻すことはないので、ミシン縫いで、十分でした。それが価格と使用目的に合っていました。
実際、値段の安さを追求すると、正絹でミシンという着物も出てきているようですね。ミシン縫いのほうが、強度が上がってほつれにくいという利点もあります。洗うのはクリーニングで、染め直しはしない。という使い方なら、洋服のようにミシンでも可能ですね。
お直し、修理、再生しやすいものを選ぼう
着物の再生のことを考えていて、感じたことがあります。着物以外でも、物を買う時は、お直し、再生しやすいものを選ぼうと思いました。修理するよりも、新しく買ったほうがが価格が安かったりすることもあります。しかし、物が長く使えるように、修理、再生可能な製品を選びたいです。
その際に、アフターケアサービスがしっかりしている会社の製品を選ぶことも重要ですね。
そうすると物を捨てる罪悪感を感じる回数が減っていきますね。
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