私の通っている教室の先生は、81才。いまでも週2回お稽古をしていて、ご自分もお稽古へ通っています。
「自分も確信をもって教えるために、習いに行っているのよ。身体が辛くない限りはできるだけ通いたい。」
私の先生がどんなに茶歴が長くても、今でも先生のところに通うのは「きちんとしたことを伝える」責任感や使命感だと思います。本やメモには充分書いてあるこ
とだと思うのですが、ほんとうに細かい所は本に載っていなかったり、数年経つとお点前がマイナーチェンジをしていたり、そういう事を習っているそうです。
以前先生が、茶道と年齢についてお話していた事がありました。
50代:若手
60代:中堅
70代:完成
80代:円熟
それぞれの対応している単語はちょっと忘れてしまったのですが、意味的にはこんな感じでした。(単語が揃っていなくて申し訳ないですが。。)70代が茶道では一番充実する年代。知識、経験も蓄積されて、まだ動ける体力があることが理由です。50、60代はまだ「これから」扱いとのこと。
平均寿命の半分の年齢に達した時よく、
「人生の折り返し地点」
と言われます。まとめに入るとか、これからの人にがんばってもらうとか、いろいろ思ったり。。しかし。お茶ではまだまだこれからだった!それがちょっと嬉しかったです。
お茶をしていると、お茶への情熱を持ち続けている高齢の方々をお見かけすることが多々あります。
この間参加したお茶会では、足が悪く正座が難しいので、小さい椅子にお座りになっている方がいらっしゃいました。たぶん85、6歳くらいかな。茶席で
見たもの、道具の由来などを細かくメモをとって、聞こえなかったら、周りの方に聞き直して、真剣に記録をしていました。
その席では着物美人も見かけました。たぶん70代後半かな。7月でしたが、季節にぴったり合った素敵な絽の着物を完璧な着付けで、グレーヘアの夜会巻きがすこしも乱れていない。今年は暑かったのに、気温も忘れてしまうくらい涼しげな存在の方。
私の先生も80代ですが、先日「私、毎日お茶してもいいのよ。ただ体力がついていけばなんだけど」と軽く話していました。
年齢を重ねてからも、情熱を持てるお茶を続けていられることに感謝したいです。70代で充実したお茶ライフを送るためには、お茶友達をこれからも大切にして、経験、知識の蓄積を頑張ろう!あともちろん健康にも気をつけて。
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