カラーコーディネートの「効かせ色」と「反対色(補色)」について

友人から沖縄土産のちんすこうをいただきました。
雪塩ちんすこうです。甘いお菓子の中の塩気の話から、デザインの色見の話を考えました。


ちんすこうは甘いクッキーのような沖縄の伝統菓子。雪塩はパウダーのようにさらさらな宮古島の塩。

塩気で甘さを引き立てるって、
「相反するもので、注目させたいものを引き立てる」
デザインみたいですね。

ちょっとだけ入れる塩気→効かせ色
甘味と塩気の反対の味→反対色
どちらも、入れる分量が大切だと思います。いろいろ調整してみて、落ち着くものです。このちんすこうの甘さと雪塩の塩気も、そんな感じで調整してこの味になったのかな。と想像してしましました。

色で他を引き立たせる、色使いについて書きたいと思います。これを知ると、服、インテリアのコーディネのコーディネート、写真など日常生活でも活かしてもらえるとおもいます。

  • 効かせ色(きかせいろ)
  • 反対色(はんたいしょく)また、補色(ほしょく)

の2種類紹介します。
相反するものがあると、どちらかが引き立って見えるというのは、「味覚、視覚にも共通するものなのだなあ」
と考えました。

効かせ色(きかせいろ)

ちょっとだけ入れると、他の色を引き立てる色。

よくファッションでも靴やカバンとかで使われる表現ですよね。差し色などども呼んでます。


全体に使う色を、同じ色のグラデーションでまとめると失敗が少ないです。その際に、ポイントとして同じ色見だけど、異なる素材を使うようにすると、質感に深みが出ます。


例えば。。

全体に使う色・白黒モノトーン、効かせ色に赤のバッグコーデ:
ボトムス:黒のウールパンツ(固く、マットな質感)
トップス:白シフォンブラウス(やわらかく、揺れる質感)
シューズ:黒エナメルバレエシューズ(ピカピカする光沢)
に、
バッグ:赤のミニポシェット

とか、どうでしょう。シューズを赤にして、バッグを黒か白にしてもいいとおもいます。このときに、アクセサリーの色見は書いていませんが、シルバーとゴールドはどちらかに統一するとまとまりが出ます。アクセサリーだけでなく、バッグや洋服のボタンについているシルバーやゴールドの色もどちらかに統一です。

あと、もうひとつ

全体に使う色・青、効かせ色に白色の靴コーデ:
ボトムス:ブルージーンズ(固い、色落ちしている)
トップス:ネイビーのポロシャツ(ジーンズとのバランスで、濃いめの色のほうがよさそうです)
シューズ:白の皮スニーカー(つるつる、マットな質感)
バッグ:白とネイビーのしましまトートバック(マットな質感)


青コーデは、カジュアルなアイテムなので、あまり質感の違いがないです。ただ、ブルージーンズで上下を合わせるのは、難しいので、ブルーでも、デニム調ではないブルーをあわせたほうがいいと思います。また、バッグには、全体の色と効かせ色が入っているものをつかっても、よくまとまります。
効かせ色を使うとき、気を付けるのは、大きく色を使うと「効かせ」にならなくて、調和が狂ってしまいます。
感覚としては、全体の10%くらいまでなら、「効く」けど、それ以上は2色以上のコーディネートとなりがちで、まとめるのが難しくなります。

反対色(はんたいしょく)また、補色(ほしょく)

反対色(補色)とは、色相環で表示された反対側にある色同士のことです。こんな感じの図です。

図にある「標準色」というのが色相環で使われる色で、ペールトーンとダークトーンというのは、そのアレンジです。

赤←→緑
青←→オレンジ
紫←→黄色
というサークルの反対側の色見の二つを表すものです。

製品写真撮影とかで、製品の色が黄色っぽかったら、ブルー、パープル系の背景つかったりします。でも、反対の色味はビビットだと画面が元気になりすぎるので、トーンを抑えたりして、さりげなくしています。
反対の色味も、原色(絵具のチューブからだしたようなビビットな色)同士を反対でぶつけると、目がチカチカしてしまいます。どちらかを薄くしたり、くすませたり、もしくは、両方ともペールトーンにしたりくすませたりして、調整することで、全体の調和が取れていきます。

例えば、青←→オレンジをインテリアで使うと

ベージュ(黄色系)のソファにデニムのクッション(青系)を置く

とかで使うことも可能です

あと

赤←→緑を

観葉植物(緑系)を置く棚をピンク(赤系)にする

など、考えられます。

反対色は、両方の色を暗めにしたり、パステルにすると、目立ちすぎずに、さりげなく調和することができます。

ちんすこうから色味の話で、こじつけ感がありますが、味覚と視覚で共通することもあるのかなとおもった次第です。







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Ria
フリーランスでデザインの仕事をしつつ、週末はお茶のお稽古や、お茶を楽しむ会を実家のお茶室でひっそり開いています。グラフィックデザインと茶道を往来する中で、茶道の知識がデザインに役立ったりしています。
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