明日、先生の所にお稽古に行くにあたり、お稽古用の茶杓の銘をリサーチしています。ここ数日東京では夏が戻って来たかのようですが、お茶では秋の季語を使います。
去年使った使い慣れた季語でも良いのですが、毎年少しでも進歩をしたいので、短時間でも資料に目を通します。そうすると、以外な発見もあり、なかなか楽しいんです。私は季節の設えの事が載っている茶道の本か、俳句の季寄せをさらりと見ます。
季節の「秋」というと9、10、11月。初秋から晩秋まで秋の間使える「秋晴」「秋の野」「秋の色」「秋空」等、意外とたくさんあります。これは他の季節と比べると長い間使える季語が多い季節ですね。
もちろん、各月ごとにふさわしい季語もあります。今回私が探していたのはそんな季語。では10、11月では使えなくて、9月に使えるのは?
それは、「虫」関連の季語です。
最近いつの間にか、夜に蝉が鳴かなくなりましね。そのかわりに秋の虫の声が聞こえ始めています。家の周りはあまり自然がないですが、公園やちょっとした植え込みから、虫の声を耳にすると、暑い気温も忘れる程に涼しげな秋の風がイメージできます。
「虫」関連の季語は
「鈴虫」
「松虫」
「虫籠」
「虫の音」等
俳句の季寄せで調べたら、
「こうろぎ」
も季語として載っています。またの名を「つづれさせ」。漢字で書くと「綴刺せ」。寒さの始まり、冬の着物を用意する時期に鳴くからだそうです。「つづれさせ」って響きがおもしろい。明日は、これを銘にしようかな。
コメントを残す