「千利休とその妻たち」をよみました

先日読み終わった本、「千利休とその妻たち 上下巻/三浦綾子」。
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母が興味深い部分があると話していたので、読んでみました。

利休の若い頃から切腹するまでの話です。その中で茶道の点前を作る際のアイデアを得たエピソードがあります。

利休が受けたインスピレーションとは、キリスト教教会でのミサで行われるパンと葡萄酒をいただく儀式の場面です。

>白い布きんで盃の縁をふく
>金襴のふくさの隅を持ち2度回す
>盃を回し飲みする

これらは、それまでの伝統的な日本の所作には存在しておらず、新鮮な気持ちで手順や意味を考えていた場面があります。

新しく何かを作る為のインスピレーションとして十分な刺激だったと思います。そのひらめきを自分の作って来た茶に入れて、また新しい価値を付ける。そういうことを繰り返して来たのが利休なんだなと思いました。やはり当時は、茶道は刺激的な前衛芸術だったのではないかと。

この本に書いてある事が史実であるかは、リサーチしていません。(私なんぞがリサーチしても分かるものでもありませんが。。)しかし歴史の一部分として、そうあるとより興味深く面白みが増してきます。

以前、私の行ってる整体の先生が「茶道は最後の晩餐の再現なんだよ!」と強く話しかけてきた理由がこの本にあったのかと納得しました。







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Ria
フリーランスでデザインの仕事をしつつ、週末はお茶のお稽古や、お茶を楽しむ会を実家のお茶室でひっそり開いています。グラフィックデザインと茶道を往来する中で、茶道の知識がデザインに役立ったりしています。
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