千家十職を覚える方法は、知っている事柄に置き換える

以前紹介した千家十職(せんけじっしょく)。前回は作っているアイテムと職人さんの表を作りました。こちらが前回の記事です。

今回はその表ががなくても、とっさに思い出せるようなきっかけを作っていきます。

私にとって、千家十職を覚えるのは、「記憶するモチベーションが上がらないこと」です。これらを覚える時の方法で効果があるのが、「自分の知ってる事柄に置き換えをすること」です。その方法を使って千家十職を覚えたいと思います。

コンテンツ
  • 知っている事柄に置き換えると忘れにくい
  • 千家十職を知ってる事柄に置き換える

知っている事柄に置き換えると忘れにくい

私は、自分とは日常的に関連性がないこと、は自分に関連する事柄に置き換えて忘れない様にしています。この方法をよく使う場面は、初対面の方の名前です。保育園や学校などで、一瞬しか会わない人の名前を覚えるのは労力がかかります。
仕事で人の名前を覚えるのには苦労しませんでした。なぜなら「記憶するモチベーションがある」からです。それは、この3つの理由です。

仕事の場合
●何度か会う場面がある
●メールなどで氏名の漢字を見ているので視覚的な印象付けがある
●忘れると自分に不利になる

しかしながら自分にとって経験の浅い、学校や保育園の場合だと、勝手が違います。

学校や保育園の場合
●迎えに行った時の数分
●メールなどのやり取りは少ない(ラインだとニックネームが多い)
●忘れても自分へのダメージは少ない

といった理由から学校や保育園の場合には、「記憶するモチベーションが上がらず」なかなか覚えられませんでした。そこで考えた記憶する方法が、

名前が同じ有名人を思い出して置き換える

です。やり方は、いたって簡単で、

Aさんに名前を聞いたとします。自分の知っている有名人で同じの苗字の人(Bさん)を思い出し、そのBさんの顔をイメージして、Aさんの顔にBさんの顔を一度あてはめる

具体的には、名前を聞いた方が女性で「高橋さん」だったら有名人の「高橋真麻さん」の顔を思い出し、目の前にいる人の顔と重なるようにイメージをして、「この人は高橋さん」という感じです。次に会った時、目の前にいる人の名前は出てこなくても、高橋真麻さんの顔が出てくれば「高橋さん」となります。

名前の置き換えだけでなく、有名人の人の顔を思い出して、目の前の人に重ねてみるというイメージを一度頭の中でしてみることにより、思い出しやすくなっています。

もし自分の知っている有名人で同じ名前が見つけられなかった場合、漢字一文字、読み方、濁点のありなし、など一部でも合っている方をイメージして目の前の人に重ねます。この方法、有名人の名前は、年代や好きなジャンルによってギャップがあります。経験上、自分のよく知っている有名人に置き換えて記憶するとより定着しやすいです。

このように、触れる時間が少なく、忘れてもダメージが少ない、つまり、「記憶するモチベーションが上がらないこと」を覚える時に、自分にとって親しみのある、知ってる事柄に置き換えをします。

千家十職を知ってる事柄に置き換える

千家十職は覚えていたら、茶室や美術館でも楽しめます。しかし、私にとっては「記憶するモチベーションが上がらないこと」のひとつです。でも、いつかは覚えたいと願っているので、自分の知っている、馴染みのある事柄に置き換えてみます。

作成道具の一例名前置き換えた文
土風炉・焼物師茶碗、水指、香合、香炉、花入:楽焼以外の焼き物の道具永樂 善五郎(えいらくぜんごろう)楽焼以外は永楽におまかせ善きこと五つゲンゴロウ(ぜんごろう)
釜師大西 清右衛門
(おおにしせいうえもん)
大きい釜は西にあるセイウチに似たドラえもん
表具師掛軸、風炉先屏風、紙釜敷、襖、衝立奥村 吉兵衛(おくむらきちべえ)掛け軸かける奥の村、吉が出てベェー
竹細工・柄杓師柄杓、茶杓、台子、香合:竹を使って作られた道具 黒田 正玄(くろだしょうげん)筍の皮は黒い田んぼと証言(しょうげん)した
指物師箱、棚、お盆:木地がわかる道具が多い駒澤 利斎(こまざわりさい)木々がよく見える駒沢の家、リサイクル
袋師仕覆、帛紗、糸組:組紐を使って編んだもの土田 半四郎(つちだはんしろう)紐持って袋(ブクロ)で待っている、土田の名前は三四郎(はんしろう)
金もの師風炉、釜、水指、建水、蓋置:金工の手法、鋳金、鍛金、彫金、鍍金などの手法を使った製作を監修中川 浄益(なかがわじょうえき)金曜は中川家を見て、風呂釜付けたらジョウエキス飲む
塗師(ぬし)棗、炉縁、香合:漆塗りで、つるつるな表面中村 宗哲(なかむらそうてつ)つるつる漆は中村家、そうテッカテカ
一閑張(いっかんばり)細工師棗、香合、盆、炭斗:張り子のように和紙で形作りその上に、漆や柿渋を塗る手法。飛来 一閑(ひきいっかん)でこぼこ漆は、ひき(飛来)こまれたら一巻(一閑)の終わり
茶碗師抹茶茶碗、茶入れ、水指樂 吉左衞門(らくきちざえもん)らくらく吉が出た、左のドラえもん

※ドラえもんは、〇〇衛門という名前の方につけるパターンとしました。


どうでしょうか。「自分の知ってる事柄に置き換え」なので、年代の違う方はしっくりこない箇所もあると思います。その部分をより親しみのある単語に変えることで、覚えやすくなると思います。上記の表は私にとって親しみのある単語なので、これらの「記憶するモチベーションが上がらないこと」を覚えることができるのか、ちょっと頑張ってみます。







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA