茶杓の銘:ぜひ使いたい三月の季語

春の始まり、三月の季語、季節の銘です。私が次のお稽古で使って見たい季語を集めました。
三月は雛祭りもあり、可愛らしいイメージの多い季節です。

ワクワクするパステルカラー、花のピンク、若芽のグリーン、菜の花の黄色がお道具にも使われていますね。


茶室で三月の季語を言葉にすると、場がふわっと暖かく和むような気がします。

お点前をするとき、茶杓の銘のアイデアになれば嬉しいです。

三月の季語
  • 山笑う(やまわらう)
  • 御松明(おたいまつ)
  • 帰雁(きがん)雁帰る(かりかえる)雁の別れ(かりのわかれ)
  • 貝寄風(かいよせ)
  • 野遊(のあそび)
  • 五人囃子(ごにんばやし)雪洞(ぼんぼり)流し雛(ながしびな)
  • 春霞(はるがすみ)白玉姫(しらたまひめ)
  • 花便り(はなたより)

↓こちらにも上記以外の三月の季語を集めています

山笑う(やまわらう)

冬の寒さを抜けて、新芽や花がちらほら見える春の山のこと。1900年前、中国の王朝北宋の山水画家だった、郭煕の画論「臥遊録」に書いてある「春山淡治にしてわらふが如く」からとられて、春の季語になっています。

御松明(おたいまつ)

3月15日のよる京都の嵯峨にある清凉寺でおこなわれる涅槃会の行事です。涅槃会とは、

涅槃会(ねはんえ)は、涅槃講や涅槃忌とも称し、陰暦2月15日、釈迦の入滅の日に、日本や中国などで勤修される、釈迦の遺徳追慕と報恩のための法要である。現在では、3月15日に行なわれているところもある

wikipediaから

帰雁(きがん)雁帰る(かりかえる)雁の別れ(かりのわかれ)

日本で越冬した雁が、あたたかい春になるとシベリア方面へ帰ることです。
帰雁(きがん)もいいですが、銘は口頭なので、「雁帰る(かりかえる)」「雁の別れ(かりのわかれ)」も、やさしい響でわかりやすいですよね。

貝寄風(かいよせ)

東風は春に吹く東からの風ですが、貝寄風は西から吹く風ですね。

貝寄風【かいよせ】 冬の季節風のなごりに3月下旬ごろ吹く西風。 この風で大阪住吉の浜辺に打ち寄せられた貝から造花をつくり四天王寺の聖徳太子をまつる聖霊会(しょうりょうえ)に献じたという。

コトバンクから

野遊(のあそび)

野原で遊ぶことです。春の暖かい日に、芽吹いた草の上を走り回る子供達をイメージしました。遊んでいる笑い声も想像でき、春の暖かさが感じられる素敵な季語ですね。

五人囃子(ごにんばやし)雪洞(ぼんぼり)流し雛(ながしびな)

3月3日は雛祭りです。雛祭りは道具にもモチーフによくされます。でも「雛祭り」と直球で季語として使っているのはあまり見かけません。五人囃子(ごにんばやし)、雪洞(ぼんぼり)など周辺のアイテムを銘として聞くことがあります。周辺のアイテムのイメージから、雛祭りのかわいらしさ、あたたかさをイメージするのだとおもいます。

また、「流し雛(ながしびな)」は「雛人形」よりも、周りの風景がイメージできます。


春の若草の間を流れる川。
水面が春の光にキラキラして、
鳥の鳴き声も聞こえてくる。
その川を流れる流し雛。


という春のシーンが連想されます。

春霞(はるがすみ)白玉姫(しらたまひめ)

春は霧や靄(もや)によって、遠くの風景が霞ます。その様をあらわして、淡い色になった山がイメージできます。霞の異称として、白玉姫(しらたまひめ)もあります。

花便り(はなたより)

花の咲いている状況を知らせる便り。特に桜の花をいいます。現代は、天気予報で花便りを受け取っていますね。ワクワクする言葉ですね。


今月この季節の銘が使えるように、お稽古に参加したいです。







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Ria
フリーランスでデザインの仕事をしつつ、週末はお茶のお稽古や、お茶を楽しむ会を実家のお茶室でひっそり開いています。グラフィックデザインと茶道を往来する中で、茶道の知識がデザインに役立ったりしています。
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