「さびしい」は、ほめ言葉

最近読んでいる、百人一首の本。これが結構面白いです。いままで知らなかった、昔の価値観について書いてあります。今年の目標、全首暗記はほど遠いですが。。

「寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば いづこも同じ 秋の夕暮れ」良暹法師

解説によると、

秋の夕暮れ、一人きりでさびしさを感じて、外にでて秋の風景を見て詠んだ歌。

平安時代には、「さびしい」「わびしい」はほめ言葉として扱われていました。それは、「しみじみとした美しさ」例えば、秋や冬の景色や、人里離れた野山、荒れてしまった家などを見て、人々は「さびしさ」を感じました。質素な物や、静な物に落ち着いた美しさを見いだすのは日本独特の文化です。

と、あります。

「さびしい」も「わびしい」も心を動かすだけの「美しさ」を持っているということでしょうか。心が動かされるものは多々ありますが、「しみじみ」として「物悲しさ」を呼び起こす感情として、「さびしい」は他では置き換えられない気持ちだと思いました。

「さびしい」=ネガティブ。と考えてしまいがちですが、「さびしさ」が持つ、物悲しさをしみじみと感じてみるのもいいかもしれませんね。







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