茶花を花入れに入れる時

私の先生のところへお稽古に行って、
納得した事がありました。

お稽古に行った時には、床の間にいつも茶花が入れてあります。先生のお庭に咲いた季節の花。

茶花はお庭で咲いているときはひっそりとして、花も小さかったり背も低かったり。

たまに庭の手入れを人に頼んでいらっしゃるようですが雑草と間違えて引き抜かれてしまうこともしばしばあるそうです。

そんな地味な花が、床の間で花入れに入れられると、主役になります。じっくり花を見ると、色が絶妙だったり、形が独走的だったり。ひっそり個性的。それがとてもかわいらしいんです。

今は、炉の季節なので、花入れは金属・磁器・陶器や竹。
椿、照り葉や菊など、たいてい2種を取り合わせてを入れます。そしてそれぞれの草花は「時の流れ」を表しているそう。

「現在」は、いま咲いている花。一番きれいに見える時。
「過去」は、枯れたような照り葉等の枝物。これから葉が落ちようとする時。
「未来」は、蕾。これから咲こうとしている時。

なので、花入れの中には2つの「時の流れ」が一緒に入れられるということ。照り葉と椿の蕾だったら、「過去」と「未来」。床の間の中はスケールが大きいですね。

ちなみに…今週末に椿の木を庭に植えました。茶花で使われる「太郎冠者」。小ぶりでピンク色のカワイイ椿です。花が咲く様になるのが楽しみです♪







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