風炉と炉での「襖の開け閉め、どうだったか問題」が解決しました

今月で11月から始まった炉の季節が終わり、来月から風炉になります。
今日は、季節の変わり目に私が「ふと迷ってしまうこと」の以下2つについて書きます。

お点前中の襖の開け閉め、どっちだった?

単衣の着物を着る月は、いつだった?

今年から、きっぱり迷わなくなります!

お点前中の襖の開け閉め、どっちだった?

炉と風炉とのお点前の違いは、多々ありますが、その中でも、私がふと迷うのが「襖を閉めるのか開けるのかです」これの忘れない覚え方を教えてもらったので、共有したいと思います。

この表で解決です。

原則例外
炉(11月〜4月)すべての点前で襖は閉めておく花月
風炉(5月〜10月)すべての点前で襖は開けておく濃茶

炉の季節に風炉を使う場合は

炉の季節に風炉を使う場合は、「襖はしめたまま」と考えます。炉は寒い時期に茶室で暖かく過ごせるようにと、お客さんに火を近づけています。

お茶は中国から来た時は、台子といって風炉に釜が置いてある棚で伝わりました。それから利休の時代までで徐々に日本独自のアレンジが加わり、炉もできました。なので、元々は風炉が通年つかわれていました。
なので、私はこう考えています。

炉の時期に風炉をするのはOK(茶の始まりが風炉だから通年で使える)
風炉の時期に炉をするのはNG(暑い季節に部屋が暖かくなるから)

炉のほうが、畳に炉壇を作らなければいけないので、住宅事情によっては、炉ができる部屋とそうでない部屋があります。炉が作れない場合は、風炉だけでもお茶ができます。ただ茶道のお稽古としては炉も風炉もほしいですが、茶道を楽しむ目的だったら、風炉だけでも十分お客さんを読んで茶会も可能でしょう。

炉の季節11月から4月までの間に風炉でお点前をしたいとおもったら、襖は閉めるのでしょうか? 季節は炉、道具は風炉ですが、これは季節に合わせて、襖は閉めることになりますね。そうしないと寒いですしね。そのあたりは状況に合わせて自分で決めていいと信じています。

単衣の着物を着る月は、いつだった?

季節の変わり目でもう一つ悩むことは、着物単衣と袷を着る季節。原則的には、6月と9月です。一年通して着慣れてる人だったら、習慣で直ぐ分かるのかもしれませんが、私はお稽古があるとき、たまにしか着ていないため毎回調べます。お稽古が単衣の季節にかぶらなかったら、年間で着ないこともあります。なのでふと春の終わりの単衣は何月だったか、秋夏の終わりの単衣は何月だったが、迷う時があります。これも間違えない覚え方をちょっと考えてみます。

覚え方着物小物(半襟、帯、帯上、帯締)
6月風炉開始の次の月夏物
9月風炉の終わる前の月冬物

着物はお茶のお稽古で着用することがほとんどなので、一年間の釜の位置で覚えてみます。

また、着物の小物は「季節の先取り」を頭に置いて、6月の単衣は「夏の始まりなので、小物と帯は夏の帯をする」9月の単衣は「冬の始まりなので、小物と帯は冬にする」と覚えてます。お茶は何でも先取り。なので、帯と小物は季節を先取りにすると忘れないですね。

6月と9月は単衣の季節の基本です。とは言っても、最近は5月でも夏日があったり、10月まで残暑が続きますよね。その場合は、着る季節を前倒ししたり、長く伸ばしたりしています。このあたりは昔とは気候が変わってきているので、外気温と着物を着ていく場所とを加味して、ある程度は、単衣の時期を自由に決めています。
単衣は見た目では「袷か単衣か」分かりづらいので、調節するにはいいアイテムだと思います。







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