椿が、茶室の床の間で一層映える工夫

家の椿が咲きました。
ピンク色です。

ちょうどこの家に引っ越してきた時に、
ホームセンターで小さい苗木を買って植えたので、
かれこれ5年ぐらいでしょうか。

一年目  咲く
二年目 咲かず
三年目 2輪咲く
四年目 咲かず
五年目 沢山咲く

咲いたり咲かなかったりしていていましたが、今年は沢山さきました。
1月に入ってから、先週の雪にも負けず、雪綺麗なピンク色の花をつけています。
今年は全体的に関東地方の椿の開花が遅いみたいですね。

お稽古に行っている先生の所の初釜でも、椿を床の間に入れました。
その際に先生に教えていただいた、ある工夫が興味深かったので、書きます。

初釜は 先生が 「是非お茶事をしましょう」ということになり
茶事形式でした。

茶事の準備は生徒がすべてして、そのチェックを先生にしていただく。
という感じで進めました。

床の間に椿を入れたのですが、その椿を見て、

先生「椿の葉のほこりとか、ちゃんと拭いた?」
生徒「はい」
先生「もうちょっと葉の”照り”があったほうがきれいね〜」

水屋の準備の段階で、水拭きをしていますが、
茶室も暖房していて乾燥しているし、席入りに時間がかかれば
葉も普通の葉色になります。

先生「照りが足りなければ 砂糖水を塗るといいのよ〜」

「えーーー!」

確かに砂糖水を塗るとベタベタしますよね。
それにより 椿の葉に照りをプラスできるんです。
料理の煮物の照りとも同じかな。

臭いもしないし、触ることもないので、それが砂糖水がかかっているのか、
それとも自然の照りなのかわからないので、これもまた演出です。

ちょっと薄暗い茶室の床の間には、
生き生きとした、やはり深緑の椿の葉が似合います。

それが砂糖水で演出されているとは。。
その工夫、恐れ入りました。







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