ぜひ使いたい一月の茶杓の銘(季語)

先生から毎年お年賀でいただく茶道手帳。お茶に関する事、十職、花押、季語などが網羅されており、何か知りたい事が出てきたときに、さっと調べる事が出来とても便利です。アマゾンでも淡交社編集局が出しているこの手帳が販売していました。

私がこの手帳でよく参考にするのは、茶杓の銘で使う季語のリストです。


そこでぜひ使ってみたい1月の季語を見つけました。意味も合わせて忘れないためにここに書いておきます。書いていて気がつきましたが、全体的に1月の季語は、季節の変化を味わう「移ろう言葉」だけでなく、新しい年になった喜びや幸せが続くようにといった「移ろわない」祝の言葉が多いです。なので、1月だけでなくお祝いごとで催される茶会で使われる道具の銘にもよく見かけます。

1月の季語
  • 五十鈴川(いすずがわ)
  • 長熨斗(ながのし)
  • 瑞兆(ずいちょう)
  • 東雲(しののめ)
  • 嘉祥(かしょう)
  • 長久(ちょうきゅう)
  • 暁峰(ぎょうほう)
  • 幾千代(いくちよ)
  • 三輪山(みわやま)
  • 千年翠(せんねんのみどり)

それぞれの意味を紹介します

五十鈴川(いすずがわ)

枕詞「神風や」を受けて伊勢神宮を表す言葉。伊勢神宮の境内にながれており初詣をイメージさせる

長熨斗(ながのし)

長く延したアワビ、アワビは長生きの貝なので、長寿を願う。熨斗鮑の意味

瑞兆(ずいちょう)

いいことが起きる前触れ。鳳凰が現れるのも瑞兆

東雲(しののめ)

夜が明けてきた東の空の雲。(初日の出など一年の始まりをイメージさせる)

嘉祥(かしょう)

めでたいことの印

長久(ちょうきゅう)

長く月日が経つこと。鬼滅の刃でも「武運長久」というセリフがあったような。。

暁峰(ぎょうほう)

明け方、初日の出のことをいいます

幾千代(いくちよ)

世代を重ねて。幾世代。代々続き繁栄すること

三輪山(みわやま)

地名を表す歌枕で奈良県桜井市にある山の名前。山自体が御神体。

千年翠(せんねんのみどり)

千年の間変わらない松。長い間緑色の葉を茂らせている


上記以外にも茶道手帳にはたくさんの季語が載っています。これらがすらすら出てくるようになりたいです。

上の写真は一月によく使われる、玄々斎好の曙棗です。







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Ria
フリーランスでデザインの仕事をしつつ、週末はお茶のお稽古や、お茶を楽しむ会を実家のお茶室でひっそり開いています。グラフィックデザインと茶道を往来する中で、茶道の知識がデザインに役立ったりしています。
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