最近この「まんがで読破(イースト・プレス)」シリーズの漫画の本を読んでいます。
読んでよかったと思ったのは、「百人一首」です
百人一首 新版 (まんがで読破) バラエティ・アートワークス
この本を読んで、何種類かの歌の意味がよくわかりました。
何かを知りたいと思った時、「知ってる/知らない」の1か0ではなく、その間の0.5のような「少し知ってる」くらいの情報量でも、0の「知らない」よりは良い、と思えるようになりました。誰かが話してることについて、「なんとなくその話がわかり、どのあたりのことを話しているのか、理解することができる」でも、自分の世界は広がると思います。
でも、完璧を求め、「1にできないのなら0のままでいい」と諦めてしまうと、世界が広がりません。
知りたいと思ったことについて完璧な記憶を望むのではなく、まず、大まかな流れを掴むことを目的とする。その中で興味があるものを自分なりに追い求める。この漫画をきっかけに、そういう方向に、変えていこうと思いました。
「和歌を知りたい!」と思って数年経過
10年くらい前から、和歌について学ぶと、お茶の掛け軸を読んだり、趣向を理解したりすることに役立つに違いないと思っています。まず手始めに百人一首を百首全部覚えたいと考えていて、覚えるためのコツの本を買ったり、図書館で借りたりしています。しかし、45歳を過ぎると、そんなコツが効かないくらい記憶があやふやになってしまいます。本当になかなか覚えられません。2、3日は覚えていられますが、一ヶ月後にはすっかり頭から抜けています。
「どうしたら、記憶に残るだろう」と考えた時、その解決案のひとつとして思いついたのが、「漫画で読む」でした。
百人一首に限らず、私の覚えられない主な理由は、字面だけを機械的に覚えるのが苦手であると思いました。文字をたどるのではなく、その意味も合わせて覚える。というのも、和歌の解説本で試しましたが、字面のみよりは覚えられましたが、その意味の記憶も抜けます。
意味だけでは、足りないのかな?と考え、登場人物が喋ったりするストーリーになっていて画像として残りやすくするといいのかな?と思って、この本を買いました。
文庫本サイズの漫画なので、百首すべては漫画になっていません。でも百首を分類分けし、それぞれの分類で代表となる歌をストーリーをつけた漫画にして紹介しています。このようにストーリーにしてもらうと、和歌の一言一句完璧には覚えませんが、その歌の背景、意味、詠んだ人物、が自然に頭に入って来ます。
学びに自分のモチベーションが足りなければ、他の味付けで補おう
私はこれまで、百人一首の本に限らず、本を読む時、
「そのもの(原作)を読まなければ、作者が言おうとしていることが受け取れない」
と勝手に思い込んでいました。しかし、漫画のほうが、より自然に理解ができるということに気がつきました。
本当に大好きな本ならば、「原作で細かいところまで理解したい!」というモチベーションが維持できます。しかし、「これ知ってたら、いいかもな〜」くらいの気持ちだったら、漫画でエンターテイメントの味付けもされたストーリーが私には必要でした。
そのおかげで、途中で投げ出してしまうことなく、読了できました。最近だったら、youtubeの解説動画とかもありますよね。私は、飛ばし読みができる、ネットに繋ぐと他のことに気が散ることを防止したい、夜寝る前に読みたい、ので漫画が気に入っています。
この「まんがで読破」シリーズは、現在アマゾンのkindle unlimitedで読み放題になっていますね。気軽な気持ちで、他の作品の漫画化も読んでみようと思います。その中から新たな方向に興味が出てくればいいなと思います。
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