6歳と初めて現代美術の展示会、立体物/体験モノから美術鑑賞に慣れるのはいい。

先日6歳の娘と初めて現代美術の展示会に行きました

東京都現代美術館 オラファーエリアソン展 2020年6月9日(火)- 9月27日(日)


東京ではコロナも注意をすれば外出にしても大丈夫かな?と思い日々のストレス解消も兼ねて美術展に行きました。

6歳小学1年生といってもまだまだ飽きっぽい子供。展示会の選定に注意したことは

  • 1)美術館の場所がいいから近いこと
  • 2)混んでない時間を目指すこと
  • 3)展示数が多すぎないこと
  • 4)立体物/体験型の展示が一つでもあること

この選定基準が良かったのか初めての現代美術の展示会は比較的楽しんでもらいました。よかったよかった。

現代美術の展示会選定の私の注意点

1)の美術館の場所が近いことは、移動の時間が長いとそれだけで疲れてしまうので、気持ちも体も元気な状態で美術の鑑賞に向き合ってほしかったからです。


2)の混んでない時間を目指すことは、コロナもあるので人混みを避けようというのもありますが、やはりそれも待ち時間が長くなってしまうと、飽きてしまうのというのを避けるためです。


3)展示数が多すぎないことは、一つ一つじっくりと見られること、そしてこれも飽きないようにするための気にしたことです。どんなに面白くても、それが長く続くと気持ち的にも疲れてしまうので。面白いことを面白いまま「良かった!」という印象を残してもらうために少し少なめがいいと思いました。大人的には、「元を取りたい!」でたくさん鑑賞したいところですが、しょうがなく。。


4)立体物/体験型が多いこと。平面作品の絵画だけ見るだけだと、そこまで興味が続かないので、すぐ「つまらない」と判断して足早に出ててしまうのではないか。と思い出来るだけ自分が参加できるような立体物、体験ができるようなものを選びました。

展示会前日当日の過ごしかた

前日、どういう展示会に行くかを、美術館のHPで見せました。「ほら!こんなキレイなのがあるよ〜」「これ、どうなっているのかな〜」とか、事前知識をいれてみました。「これ大きいの?」「どうなっているの?」とか聞いてきたので、おお!興味でてきたかな?と。

当日、
自宅を混んでない時間を目指し出発。開館前に並んで入ると混んでいそうだったので、開館からちょっと経った11時ぐらいを目処に家を出発しました。

最寄駅で降りて、徒歩で現代美術館まで行きました。1)の条件の「家から近いこと」でしたが電車に乗る時間は短かったんですが駅からかなり遠い。。ちょっと誤算。ですが、道中は公園などあったので少し気が紛れ、ちょっとしたお散歩気分で飽きずに歩いて行けました。周りの環境も重要ですね。これが本当に住宅街とかだったら飽きてしまって美術鑑賞前にふてくされてしまってたかも。。


美術館に到着し、びっくり!週末だったので11時ころでも並んでいました。。プラス今年はコロナの影響で入場制限がされていたので、より混んでいたんだと思います。


入場券を買うのに30分。展示会に入るのに20分。やっと中に入れました。
展示の冒頭はドローイングなど。素敵な作品があったんですが娘と一緒なのでゆっくり見ることはできず。。平面作品ではスルー。


はじめに興味を引いたのは、光を使った作品です。光でキラキラと綺麗に見える。それに「仕組みはどうなっているんだろう」と言ってよく観察していました。
ここで娘の新しい一面を発見しました。きれい!面白い!というだけじゃなくて、「これがどうなっているんだろう?』っていうのを理解をしようと近くに寄って、いろんな角度から見たりしていたことです。


仕組みに興味があるんだなと思いました。この気持ちはこの展示会全般にわたって続いた様子で、シリンダーを覗く作品や水面の光が反射してスクリーンに映されているものなども、スクリーンに映っている水面を見て「きれい!」のではなく、どうやってそこに映し出せているのか?光が当たっている水面の方をよく見たり、その仕組みの理解を一生懸命しているようでした。
そして最後の作品。霧に虹の光が映る作品で、その霧のカーテン部分を自由に往来してていい、というものでした。とても気に入ったらしく何度も行ったり来たり行ったり来たり。当然びしょびしょに。

良い美術鑑賞のしかたを学生から教えてもらった

展示会は週末だったので大学生など学生がたくさんいたんですが、一組とても気になる中学生か高校生の男の子二人がいました。


彼らは私たちの少し後ろに並んでいました。並んでいる時も仲良く話し、待ってる間読んでいたのは数学の参考書のような難しい本。二人でワイワイ言いながら読んでました。


「男友達同士で美術館に行くのいいね〜」と思いながら微笑ましく見ていました。彼らと展示会の中で会った時、作品のスケッチをノートにしていた。スケッチは氷の形の方3 D プリンターで写し取った作品。それを一生懸命鉛筆でノートにデッサンをしていたんです。


この光景はロンドンの大英博物館で、昔の彫刻作品を中学生か小学校高学年ぐらいの子供達が、学校の授業でデッサンをしに来てたの思い出しました。美術作品を自分の目で見るだけではなく、デッサンする。デッサンをするためには、いろんなことを観察しなくてはいけないので、対象物をよく見ることになります。そうすると鑑賞だけすること以上に発見がたくさんあります。これはすごい勉強にもなる、いい美術鑑賞の仕方!


いい方法を再確認させてもらいました。娘にももう少し大きくなったらぜひ真似してほしい。

「行った展示会で好きだった作品を一つデッサンしてくる」

というミッションを与えてみよう!







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Ria
フリーランスでデザインの仕事をしつつ、週末はお茶のお稽古や、お茶を楽しむ会を実家のお茶室でひっそり開いています。グラフィックデザインと茶道を往来する中で、茶道の知識がデザインに役立ったりしています。
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