自分のやり方を一旦ゼロにして考える必要

思うように進まない事を、どうしようかと思い悩んでいます。それは仕事(デザイン)に関係することで、色々と考えが堂々巡りしています。そんな中、「まず自分のやり方を一旦ゼロにして考える必要があるんじゃないか」と、思ったきっかけを書きたいと思います。

生きている年数が長いと、自分の経験から何事も行動・決定してしまいます。それは悪いクセだと理解して、自分のやり方実績はまず横に置く。そして自分が求めているものを持っている人のことを、研究し、教えてもらう姿勢を続ける。


そう思えたのは、この本にありました。

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とても面白い本なので、ぜひ全部読んでほしいです。この本の前半に書いてある、一つの事がとても印象に残っているので、それについて書きたいと思います。それは

上手い人を「完コピする」です

「完コピ」というのは「完全にコピーをする」ということ。自分は出さない。

ちょっといいところを真似る、だけではなく本当に全部完璧にコピーをすると見えてくるものがある、というものでした。

プレゼンが上手い人のスライドの作り方を真似てみる、や、好きなデザインの色を真似てみる、と言った部分的なコピーではなく、完全にコピーです。そのひとのプレゼンのやりかた、言葉の選び方、デザインの線の入れ方、色の組み合わせ方などなど、完全にコピー。
まずスゴイと思う人を決める、その人を「完全にコピー」です。

この本の著者はイタリア料理のシェフなんですが、修行先のシェフの、盛り付けをしている時の呼吸までも真似をして「その人になりきる」ということを試してやっていたというものです。


自分が尊敬する人になりきる。という発想がなかったので、これは!と思いました。

この完コピをするということはその人になりきるということで、その人になりきるということは、自分を出さないということです。

デザインの仕事を始めて20年ぐらい。20年間の経験からくる判断を出さないようにして、他の人のやり方を完コピしてみるというのは、挑戦です。しかし挑戦してみないと今の状況は変わらないじゃないかなと思っています。

完コピをしようと思っているのは、自分よりも経験の少ない人です。その人が出す作品が私よりもいろんな人に選ばれているので「何故そうなのか」その理由を探るためと、自分ができていないところはどこなのかを明確にしたいと思いました。

利休百首歌にあるこの歌を思い出しました

はぢをすて人に物とひ習うべし是ぞ上手の基なりける

利休百首歌

歳をとると(経験が増えると、でもいいましょうか)人に学ぼうとする気持ちが薄くなってくるのを感じます。なぜなら、ある程度のことは経験済みなので、そのなかで解決しようと思ってしまうからです。

そのほうが楽だし、自分の範囲から出ないから安心です。誰かに学ぶのは、自分が間違っていたことを直視しなくてはいけないです。やってみたくないこともあるかもしれませんが、やってみたくないと思っている自分の判断は、一旦ゼロにして、とにかく完コピしてみる。そういう中に現状を突破できる何かが、あるのかもしれません。

自分が求めているものを持っている人のことを、研究し、教えてもらう姿勢を続ける。
何か見えてきたことがあったらまたこちらで報告したいです







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Ria
フリーランスでデザインの仕事をしつつ、週末はお茶のお稽古や、お茶を楽しむ会を実家のお茶室でひっそり開いています。グラフィックデザインと茶道を往来する中で、茶道の知識がデザインに役立ったりしています。
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