日本には古来からある単位、尺貫法があります。着物やお茶に関係のある長さの単位をおさらいしたいと思います。お茶で覚えて置くと便利なサイズも合わせて紹介します。
毛 | 0.03 mm |
厘 | 0.303 mm |
分 | 3.03 mm |
寸 | 3.03 cm |
尺 | 30.3cm |
丈 | 300.03cm |
間 | 181 cm |
和室のサイズ
畳のサイズは地域によって大きさが違います。西から東で小さくなっています。
京間 > 中京間 > 江戸間
畳の大きさ(長辺2:短辺1)
関西地方「京間」 6尺3寸×3尺1寸=191×95.5cm
長辺が3寸(9.09cm)大きい >
名古屋「中京間」 6尺×3尺=182x91cm
長辺が2寸(6.06cm)大きい>
関東地方「江戸間」 5尺8寸×2尺9寸=176x88cm
茶道具は京間のサイズを基準にしてつくられているので、道具を買うときには使いたい部屋の畳のサイズを気にした方がいいですね。
親指から人差し指までの長さを半尺/5寸(約15cm)として、一般的な折り紙の幅は5寸です。一尺が約30cm です。その尺を10倍したものが、丈です。
着物を作るときに必要な単位は尺・寸・分です。
そして、場所の大きさを表す間があり、畳の幅、押入れの幅も表す言葉です。一畳はおおよそ大人一人用の敷布団と同じくらいの大きさです。一畳を並べて、二畳にすると、正方形となり、それが、一坪(3.31m2)になります。
利休百首歌で単位がでてくる歌
「帛紗をは竪は九寸横幅は八寸八分曲尺にせよ」
帛紗のサイズは、九寸27.27cm x 八寸八分26.66cmで曲尺(直角)である。これは、男女関係なくこのサイズ。正方形ではなく、すこし縦の長い長方形なのは、お点前での帛紗捌きの三角に折った際、指が入れやすいからですかね。
あともう一つ
「茶巾をば長み布はば1尺に横は5寸のかね尺としれ」
茶巾のサイズは、一尺30cm x 五寸15cmの長方形とする。です。
帛紗や茶巾は茶器を清めたり、お茶碗を清めますが、その際に使いやすいサイズで大きさがきめられていると思います。茶器は手のひらに乗るサイズ、茶碗は片手で持てるサイズであるので、自ずとサイズがきまってきますね。
お茶で覚えて置くと便利なサイズ。※全ておおよそです
- 畳の目=半寸=1.5cm
- 帛紗のサイズ=九寸x 八寸八分=27.27 x 26.66cm
- 関西地方の畳のサイズ「京間」=6尺3寸×3尺1寸=191×95.5cm
- 名古屋の畳のサイズ「中京間」=6尺×3尺=182x91cm
- 関東地方の畳のサイズ「江戸間」=5尺8寸×2尺9寸=176x88cm
- 半尺=15cm=親ゆびと人差し指でアルファベットのLの形にして、親指の先から人差し指の先までの長さ
という感じでしょうか。
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