その人の立場になって考えよう

先日1年8ヶ月かかった、ブラケットを装着する歯列矯正が終わりました。これからは、インビザラインのマウスピースに変わります。かなり、歯磨きが楽になったので、とても嬉しいです。

この一年半の間、ブラケットを装着中に気がついたのは、「良かれと思っていることが、他の人も良いとおもっているとは限らない。」「他の人の立場をその人の身になって考えよう。」です。

これは、生活の面だけでなく、仕事でも大切な考え方だと気がついたので、覚書のために書いておきます。

食べる人の立場・気持ちになって考える

娘の習い事に高校生の女の子がいます。ある日、その子がブラケットの装着での歯列矯正をしているのが見えました。その時にちょうど習い事の集まりで持ち寄りパーティーが行われていて、その場にその子が来ました。その子は、ただ先生にプリントを受け取りに「ちょっと家に寄っただけ」で、パーティーには参加予定ではありませんでした。


パーティでは料理も多めにいっぱいあるし「ちょっと食べてったら?」と気軽な気持ちで、その場にいた皆が、その子に食べ物を勧めました。「ダイエットしてるしいいです」と笑って断っていました。「そんなに細いのにダイエットなんていらないじゃん!」
「明日からやったら?」といって、お皿とお箸を渡してしまった。のを思い出しました。

今考えたら、2つ思い当たることがありました。
彼女はブラケットにゴムを引っ掛けていて、食べる時にはそのゴムを取る必要があります。なので何か食べるとなると、お手洗いに行って、ゴムを取るのも嫌だった。
とか、なにかを食べたらブラケットにくっついてしまうので、必ずすぐに歯を磨かなくてはいけません。もし家に帰る前に用事があるなら、すぐに歯が磨けななくなる。


こんなことを言えないから、「ダイエットしてるんです〜」っていう、進めたがらない理由をつけて、断るようにしていたんだと思いました。あまりにも周りの人ががすすめるから、可愛い言い訳を考えてくれたんだな。と、若い子に気を使わせてしまって悪かったなと今更ながらに気づきました。


私も矯正をしてる時に、同じようなことがあったので、高校生の気持ちに気がつきました。私の場合は、ママ友集まりで「いちご大福」を周りの雰囲気を壊したくないために、無理に食べていたことです。ブラケットを使っての矯正中は、基本的に食べてはいけないものがあります。

  • キャラメル
  • お餅(雑煮など汁物ならOK)
  • ガム

理由はベトベトしていると、ブラケット装置にくっついてしまい、歯磨きで取りづらくなるからです。ママ達の集まりの一人の人が「おいしいいちご大福」をわざわざ買って、持ってきてくれたことがありました。矯正中の私は


「お餅だし、いちご大福食べられないなぁ」


と思っていたんですが、「あとでいただくね」と持ち帰るっていうのもちょっと悪いし、残すのも「悪いな」と。しょうがなく、無理やりお餅がブラケットにくっつかないようにして手でちぎって、いただきました。いちご大福はぐちゃぐちゃになりましたが。。


人に食べ物を勧める時に、絶対に喜ぶとは限りません。「ランチ一緒に食べようね」「お茶を一緒にしよう」と前もって、何かを食べるということを知らせている相手になら、「食べることを進めてもいい」という風に考え直そうと思いました。一緒にいるんだったら、「進めないと失礼かな」と思っていましたが、一度言ってみてそれでも「結構です」と言われたらそれ以上は言うのやめます。


これはお酒の席では常識ですが、ご飯とかお菓子とか、害にならなそうなもので、知らずにやってしまうことがあるので、本当に気をつけなきゃいけないなと思いました。


歯列矯正でブラケットをつけていなければ、これに気がつきませんでした。

購入する人の立場・気持ちになって考える

購入する人の立場・気持ちになって考える

仕事で新しいプロジェクトの企画書を、マーケッターの人に見せたら
「なんか、企画が BtoB なんだよね」
と言われました。そのプロジェクトは toC ですが、「お客さんの感覚がこの企画書には全く盛り込まれていない」ということでした。

「もっと買う可能性のある人の立場になって、考えて企画書を作り直した方がいいよ」
とアドバイスをうけました。その時に気がつきました。
確かにいままで、自分が作っていたのは、

  • 自分の都合
  • 自分ができること
  • 自分がやりたいこと

を盛り込んでいました。

  • 買う人がどういうものが欲しいのか
  • いくらだったら欲しいのか
  • どういう体験をしたいのか

というのが抜け落ちていた、また、二の次、だったなと。

プロジェクトを考える時は、


「自分のできること」と 「誰が何を、いくらで欲しい、どんな気持ちになりたい」

のすり合わせなんだと、改めて思いました。まだこのプロジェクトは始まっていないんですが、自分がこのことに気がついて初めて、お客さん目線で修正した考えを盛り込んだプロジェクトになります。
この企画で、そこそこお客さんに買ってもらえたら、その考えは間違っていなかったということになります。


「自分次第」ではなく「買う人次第」で考え、そのサービスを作ってみるという勉強を今しています。







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Ria
フリーランスでデザインの仕事をしつつ、週末はお茶のお稽古や、お茶を楽しむ会を実家のお茶室でひっそり開いています。グラフィックデザインと茶道を往来する中で、茶道の知識がデザインに役立ったりしています。
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