夏のお点前

八月ももう終わりですが、先月のお稽古についてです。

七月になるとお稽古をする葉蓋のお点前。水差の蓋を葉にして、涼やかさを演出しています。拝見するたびに、素敵だと思っていました。

本来は七夕の時期のお点前で、蓋にするのは梶の葉です。短冊の代わりに梶の葉に文字を書いていたそうです。(今回お稽古で使ったのは桑の葉です)

ふと、このお点前を考案した裏千家十一代玄々斎がどんなことを考えて葉を水差の蓋にしたのか、場面を想像(妄想?)してみました。

「夏の茶になにかいい道具の演出はないだろうか?」、

「朝顔や波等の夏柄の道具は、どうだろうか。涼しげなガラス製の道具とか?」、

「いやいや、そういういままであるものに行かずに、もっと夏を表現する方法は無いだろうか。。」

考えながら庭を散策していると、梶の葉が。

「あ! これを使ったらどうだろうか。」

本当にこう考えたかは定かではないですが、葉をそのまま道具の一部にしてしまうアイデアに感動。人工の道具達の中だと、自然の葉がとても引き立ちます。

自分がデザインするときも、こういうアイデアが出せると良いな。







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