先日母が参加したお茶会のお菓子が「光琳菊(こうりんぎく)」
を形にしたものでした。
尾形光琳が装飾的に表現した菊の花をモチーフにした、菊のデザインです。
簡略化されていて、お菓子の形等に良く使われます。
楕円を書いてその中央にぽちっと色をのせる。かわいいですね。
植物を簡略化した形は良くお茶では見かけます。
もう一つよく見かけるのは、「利休梅(りきゅうばい)」。
利休遺愛の黒棗の仕覆の紋が元になっています。
植物の特徴をつかんで、それを極限まで簡略化する。
ピクトグラムを思い出してしまった。
見る人も実際の梅の形、菊の形を知っていることが前提。
文化に基づく実物の共通認識で、機能する言葉みたいなものだと思いました。
「雪輪」=雪の結晶、「麻の葉」=麻の葉っぱ、「海松丸紋」=海藻、などなど、実物と文様を見比べると面白いなぁ。
追伸:光琳菊のお菓子の餡は、かぼちゃ餡。私は生まれて初めて食べました。何故かぼちゃなのか?それはもうするハロウィンだからだそうです。柔軟に海外の文化を取り入れて、それも楽しんでいるのがいいですね〜
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