来月私の通っているお稽古で「口切りの茶事」の稽古をする話があります。
なので、ちょっとそわそわ。
11月はお茶のお正月。5月に摘まれた茶葉を茶壺で熟成させます。11月に壷から出し抹茶にします。なので、その年の新茶の抹茶が11月に初めて味わえます。
茶葉を入れている茶壷は、口の部分が割り印有りの和紙で封をされています。その口を切るので、「口切り」。その壷がこちら。(去年に床の間に出した時の写真です。あまり上手ではありませんが・・・)
鮮やかな朱色の紐を使い、3種の結び方で壷を飾ります。
この結び方の稽古も、11月の恒例。この飾りは美しさだけではなく、実用も兼ねています。正面の部分は、封をされた口に布を掛けて上から紐で結んでいます。
なぜ稽古も必要な程、複雑な結び方をするのか。それは、結び方が暗証番号。セキュリティとしての実用があるそう。伝授された者でないと、結べない。外部の者がこっそり開けてお茶を盗み、何も無かった様に蓋をしておくことができないようになっています。
見た目にも美しく、実用性もある。うーん、すばらしいアイデア!
こういう事が知れるのが、私がお茶が好きな理由なんですよね〜。
コメントを残す